Music Chan ミュージックちゃん
Music Chan ミュージックちゃん
December 5, 2008 at 10:34 am · Filed under こんな仕事しました!
私が今まで仕事をした素晴らしいシンガーの中で特にずばぬけて好きなのがこの人、Peabo Bryson(ピーボ・ブライソン)です。昔彼とRoberta Flack (ロバータ・フラック)がデュエットした”Tonight I cerebrate my love” が好きでよくバンドで演奏していましたが、17年後にその本人のバックで演奏することになるとは。。。
とってもやさしいおっちゃんで、いつもショーにはギリギリに来るけど、(ほんとに出演の30秒前とかにステージそでに現れる。)歌いだしたら全てが許されるという感じ。そのハートから来る声の良さっていうのは言葉で表現しきれない。そして彼のハートから出た声がまっすぐ天に登っていくのである。
大げさだけど、私は見た。一筋の光を。。。。。
彼と共演したのはギターのNorman Brown (ノーマン・ブラウン)のサマーストームツアーだったのですが、予算の関係で私たちバックバンドがコーラスも担当することになり、私はピーボのバックでキーボードを弾くだけじゃなく歌まで歌えたのです。私は本当に天にものぼる気持ちでした。ソプラノなので、一番高い音を担当。特に”Feel the fire” はお気に入りで、後半に転調する部分ではいつも泣きそうになって歌うのが大変でした。
それにしてもピーボくらいのシンガーになると本当にピッチは狂わないし、風邪をひいても声が出る、出る。あとやっぱりオーラが違うね。私もあんな風にオーラをもったミュージシャンになりたいなぁとつくづく思いました。
I love you PEABO!!
November 19, 2008 at 6:22 pm · Filed under こんな仕事しました!, プロミュージシャンへの最短距離
今回はミュージシャンのギャラの話です。
駆け出しの頃、ライブ演奏のギャラは一本$75というのがほとんどで、拘束時間は9時から夜中の1時。45分のセットを4回やって終わり、というパターン。機材をセットアップする時間を見込んで、8時には会場についていなくてはいけなくて、おわってからも片付けやなんやかんやで、おしりに1時間。計6時間の仕事で$75ということは、時給にして1時間10ドルちょっと。かなりつらいものがある。これが、約15年前の話。
はじめてツアーの仕事をした時は、一本$400。これはギグがどこでも一律$400。例えば、NYでのギグでトラベルデーで前後に一日ずつ拘束された場合でも同じ$400。アーティストによっては、トラベルデーとして$150とか払ってくれる人もいるが、私のこのアーティストの場合は、トラベルデーのペイはなし。そしたら、3日間拘束されて$400だから。。。。。と時間給なんか計算してたら、本当にやりきれない。おまけに、NYは物価が高くちょっとごはんを食べたらすぐ$25とかかかっちゃう。これが、約10年前の話。
時は経って2008年。さて私のギャラはどれくらいよくなったのか??それが驚く事に対して変わっていない。世の中の物価がどんどん高くなっていくのに、なぜミュージシャンのギャラは変わらないのだろう、とよく仲間内ではなしている。といっても、本音を言わせてもらえば、今の現状で一本$75の仕事はほとんどとれない。これは私の子供のベビーシッター料が問題になっているのだが、ベビーシッターに払ったら私の取り分は$10とかになって、「あれ、何のために仕事してんのかな?」ということになる。
でもギグによっては、ギャラが安くとも、将来につながるとおもえば、差し引き$10のギャラでもオーケーすることもある。音楽的にすごく良かったりする場合も一緒だ。将来につながる、というのはこの仕事をすることによって出会う人から将来もっといい仕事がくるかもしれない、ていうのがひとつ。それはライブの仕事かもしれないし、レコーディングの仕事かもしれない。ちょっとギャンブル的なところもあるが、もしこれからの若いミュージシャンだったらどんなにギャラが低くても仕事は断らずに全部引き受けた方がいい、というのが私のアドバイス。こういう私もChaka Khan/チャカ・カーンの仕事をもらった時に、「えーと、この仕事は結局もともと誰に会ったから来たのかな?」とそのもとをただせば、結局$80しかもらえなかったトラでいったR&Bのカバーバンドで出会ったギターのおじさんがきっかけになっていることに気づいた。
今まで一番よかったギャラというと、(なんかこういうことをバラしてる自分がおかしい)1日約$1000かな。。。こういうのが週2回もあれば私もけっこうゆったり生活できるのだが。。。
一番少なかったのは$0!!でもそういう時もこうやってがんばって人を助けていると必ずどっかから帰ってくるもの、と思って、とにかく仕事をこなす。(私って偉いな〜。)ということで、ギャラの話はここまでです。
November 4, 2008 at 12:02 am · Filed under LIVE Spot in LA, こんな仕事しました!
ここロサンゼルスにはいろいろなライブハウスがありますが、ここんとこ景気が悪いせいか、長年営業してきたライブハウスがひとつひとつなくなっているのです。これは、私たちミュージシャンにしては本当に悲しいものです。こちらのライブハウスはいろいろなパターンがありますが、入場料は$10〜15くらいで手軽に入れるところから、ちょっと高めで$30〜50くらいかかるところもあります。ただしいくら$10で入っても、最低ドリンク2杯とか決まりがあり、結局そういう安いカバーのところでも一晩で一人$40くらいは軽く使ってしまいますね。
LA VE LEE(ラベリー)というところも結構手軽に有名ミュージシャンのライブを見れるスポットとして長年がんばってきたクラブです。料理はギリシャ料理、とにかくお客さんが間近でミュージシャンを見れるということにかけては最高の場所でした。本当につばが飛んできそうなくらいです。(笑)ここでライブするミュージシャンは結構ジャス、ラテン、フュージョン系が多かったですね。有名な人でいえば、ポンチョ・サンチェス(Poncho Sanchez)や、シーラ・E (Sheila E) , その他、ヴォーカルのフランク・マッコム(Frank McComb)、ベースでシンガーでもあるマルコ・メンドーサ(Marco Mendoza)等、結構腕のいいミュージシャンのライブを毎晩見せていました。
私も、ここではそうだなぁ、今までの17年間のロス生活のなかで、20〜30回ほど演奏しました。その時々で違う人との共演だったのですが、一番思いでに残っているのは私と友人のアニンドが結成した女性10人のグループ『アンガザ』(ANGAZA)が演奏した時のことかなぁ。ドラムはCora Coleman (コラ・コールマン)ヴォーカルはTamar Davis(テイマー・デイビス)この二人は本当にダイナマイトだった。2人ともアンガザをやめてかの有名なプリンス(Prince)のバンドに入ったのだから、やはりただものではない。
ただ、ぶちあけた話女性10人をまとめるというのは不可能に近いですね。だれかは、必ず生理中とかでかなり機嫌が悪かったりして、私は本当に気を使いました。で、ちょっとでも批判的なことをいうとすぐ「カチーン」と来て、更に機嫌が悪くなっちゃうし。。。コラとテイマーは本当に神様がくれた才能を持っている二人なので、うまいのは超うまいけど、それだけにやっぱり他のみんなのミュージシャンシップ(音楽のレベル)がちょっとでも低いとなんか不機嫌になったりして、そういう意味ではまだまだ若い二人です。
ANGAZAのショーは大変とはいえ毎回たくさんの人に来ていただき、かなり白熱のライブでした。私もいっぱいソロをとらしてもらったり、時には歌ったり、準備は大変でもライブの楽しさがその大変さをすっかり忘れさせてくれる、という感じですね。
他にはこれは演奏したのではなく、お客さんとして見に行ったのですが、フランク・マッコムを見た時はとっても感動しました。私の一番好きな曲を歌ってくれて目の前で泣いてしまいました。となりに座ってたおきゃくさんがさっとナプキンを貸してくれた。。。本当に涙もろいわたしです。
ということで、この思い出いっぱいのLA VE LEE も営業停止。なんかイタリアンレストランになるそうですが、またライブをやるのかなぁ?ちょっとよくわかりません。今まで演奏した数々のミュージシャンおつかれさまでした。さて、また新しいスポット探さなくちゃ。
わたしは他にもいろいろなサイトでコラムを書いています。こちらでもいろいろ面白いコラムを見る事ができます。
May 6, 2008 at 12:39 am · Filed under 音楽英語
今日はためになる音楽英語の中から特に大切な単語、フレーズを紹介します。
曲を演奏する時に良く使う言葉です。
INTRO (イントロ)は日本語でも使うので説明はいらないかな?
Verse/ ヴァース (Aメロ)
Chorus/コーラス(さび)
Verse とChorusの間にあるセクションは Pre-Chorus, または B−Sectionと言います。
また上記のものと全く違ったセクションをBridge/ブリッジと呼びます。
Break Down /ブレイク・ダウン
メンバーの誰かが、休みになる。ベースなしの場合が多い。ドラムも音量を落としたりスネアを叩かない場合が多い。
Vamp Till Cue /ヴァンプ ティル キュー
ということは、合図が出るまで、同じセクションを繰り返すということだ。
On Cue / オンキュー
キューがきたら次のセクションへ進む。
Lay out /レイアウト
これは”弾かない”ということです。
Can You lay out on the verse? (Aメロのところでは弾かないでね。)
という感じで使います。
Train wreck / トレイン・レック
電車が衝突すること。コーダなどのサインを見間違え、バンドのみんながバラバラになって変な音が出てしまった時にこういう。
Interlude/インタールード
さびと次のメロディの間に起こるサブ・セクションのこと。
First Ending, Second Ending
1番かっこ、2番かっこのこと。
D.S. / ディー・エス
ダルセーニョのことだが英語ではディー・エスという。マークにもどることを、”Go back to the sign”
という。
Let’s take it from the top.
もう一度最初からやろう。
ということで、これだけ知っていればリハの時もある程度何をしたいかがわかり、ついていけると思う。
また英語について質問があれば、どんどんコメントを下さい。
April 28, 2008 at 11:16 am · Filed under こんな仕事しました!, プロミュージシャンへの最短距離
ここのところ結構楽譜書きの仕事が定期的に入ってくるようになった。なにしろここロスで音楽だけで食べていくにはただライブだけではきついので、この楽譜書きの仕事がわたしにとってはかけがえのない副収入となっている。
もともとこの仕事を始めるきっかけは友人のレニーが(彼はアレンジャー)ピーター・アースキンのオリジナル曲をコンピューターに打ち込むという仕事をわたしにくれたことだった。その当時2000年。前のダンナと別れたばかりのわたしはギグ以外になにができるか、とってもハングリーだった。そこで、レニーやそのまわりのみんなに楽譜コピーの仕事をするといい、と提案され、”フィナーレ”というソフトウェアサンプル楽譜サンプル楽譜を買うことになった。いきなり最初の仕事がホーンセクション9本とリズムセクションという大掛かりな仕事で、今でも覚えてるが一つの小さなことができないために前に進めず、説明書とニラメッコしてあぁだ、こうだ、と言っていたら朝になったという日も少なくない。そうやってつらいスタートをきったわたしだが、8年後の今、苦労も実って、ある程度自由に使いこなせるようになった。
ここ1〜2年はいろいろ有名なアーティストの楽譜を書かせてもらっている。先日もシーラ Eから電話があって、3曲お願い、とのことだった。またゴスペル/ジャズで有名はジョナサン・バトラーのライブショーを全部楽譜に落としたのは去年のことだった。ある程度、「のりこの楽譜は読みやすい」という評判がたつと、これもギグといっしょで口コミで仕事がくることがほとんど。最近は、「わたしの楽譜だと絶対にみんな読み間違ったりしませんよ。」と売り込みも上手になった。
さてどうやったら読みやすい楽譜がかけるか、とうことだが、とりあえず大切なコツを書いてみたい。
1)曲のセクションが変わる時に行も変わるように設定。
例えば、Aメロからさびに行く時は必ずさびの頭から新しい行にする。それによって、Aメロの最後の行が5小節とか6小節になってもかまわない。
2)かならずリハーサルレターをセクションごとにつける。例えば、AメロのところはレターA (Aを四角でかこんだもの)なら次のセクションはレターB、というように曲全体をセクションにわける。そうすると、リハの時に「じゃあ Bからやろう。」というふうに簡単にスタートポイントを設定できる。
3)ダルセーニョやコーダをできるだけ使わない。
D.S.(ダルセーニョ)やコーダは日頃楽譜を読み慣れていない人にとっては頭がこんがらがってしまう原因。だからもし使うとしたら1回だけ。時々ダブル・ダルセーニョとかあるがもってのほかである。ページ数が少し多くなっても長い目でみたら読みやすい楽譜のほうがありがたいもの。
4)コードシンボルは大きめに。ミュージシャンでけっこう目の悪い人とかあと、暗い会場で楽譜を読まなければいけないことになる場合を考え、コードシンボルは太い線でくっきりと書く。あとテカリをおさえるためにベージュ色の紙を使うこともある。
5)ページターンのタイミングをうまく計算する。ページをめくるところが難しいフレーズの途中になったりしないよう、なるべくページターンがシンプルなセクションで起きるように行の設定を調節する。特にドラムやホーンの人は両手がふさがっているので、休みの間にページターンが起こるようにしてあげると喜んでもらえる。
ということで、参考になったかな??
これからもいろいろな楽譜を書いて音楽業界に貢献していきたいと思っているわたしであった。
April 12, 2008 at 10:30 pm · Filed under プロミュージシャンへの最短距離
サウンドチェックとは何か、というとことだが、簡単に言うと、本番前に事前にステージモニター/メインスピーカーの音量、バランスをチェックすること、そして、各ミュージシャンがそれぞれの楽器、アンプなどがきちんとセットアップされていることを確認する、ということ。
仕事のスケールによりサウンドチェックのやり方、かかる時間などはまちまちだが、今回はとりあえずミュージシャン各ひとりずつモニターミックスを持っている場合、(結構大きめの会場でのコンサート)というセッティングで話を進めていく。
まず、一番大切なのは、無駄な音は出さない、ということ。ひどい時はサウンドチェックが自分のテクニックを競い合う競争の場となりかねない。こっちではコルトレーンのジャイアント・ステップを超早いスピードで弾いてる人がいたかと思えば、あっちではチック・コリアのフレーズを弾いてる奴もいる、という音の洪水状態には決してならないように注意してください。
2番目は、自分の順番がくるまで待つ。1番目のアドバイスとダブっちゃうけど、大概はドラム(キック、スネア、ハイハット、タム)、ベース、ギター、キーボードという順で進んでいくので、呼ばれるまでは待つ。これをしきる人はMD(音楽監督)の場合もあるし、モニターエンジニアの場合もある。
3番目、自分の番がきたらその日のコンサートで弾く予定の曲でサウンドチェックする。
そうすれば、エンジニアの人もバランスを決めやすいし、バンドのみんなもモニター音量のチェックがしやすい。
4番目、モニターエンジニアの人とは仲良くしておくと、何かと都合がいい。怒らせると本番中にいろいろ変更してもらおうとしても無視されたりする。でもうまい人だったら、何もいわなくても全て自分の欲しい楽器がうれしいバランスで最初から入っている場合もある。
5番目、ヴォーカルもする人はとくにバックコーラスの場合は他のシンガーの人たちの声がバランスよく自分のモニターにはいっていることをダブルチェック。
6番目、ある程度バランスを見てから、なんか1曲やろう、ということになるパターンが多い、というか最低でも1曲は全員で合わせて弾けないとサウンドチェックとは呼べない。その時が勝負なので、全体的なモニターバランスを最終チェック。ここで、妥協せずにとことん自分の欲しいバランスを追求。
7番目、フェスティバルなどで、バンドとバンドの間が20分しかないという時はこれはサウンドチェックではなく、ラインチェックと呼ぶ。とりあえず、みんな音が出ているかどうか、ということだけさっとチェックするのだ。言っちゃわるいけど、私はこのラインチェックしかないショーは苦手。結局自分の好きなモニターバランスになる前にショーが終わってしまうことも多々ある。でも、ここはショービジネスの醍醐味、バランスが悪くてもなんでも、演奏中の笑顔は忘れずに!
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