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Music Chan ミュージックちゃん

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Archive for April, 2008

うまい楽譜書きのコツ

 ここのところ結構楽譜書きの仕事が定期的に入ってくるようになった。なにしろここロスで音楽だけで食べていくにはただライブだけではきついので、この楽譜書きの仕事がわたしにとってはかけがえのない副収入となっている。

 もともとこの仕事を始めるきっかけは友人のレニーが(彼はアレンジャー)ピーター・アースキンのオリジナル曲をコンピューターに打ち込むという仕事をわたしにくれたことだった。その当時2000年。前のダンナと別れたばかりのわたしはギグ以外になにができるか、とってもハングリーだった。そこで、レニーやそのまわりのみんなに楽譜コピーの仕事をするといい、と提案され、”フィナーレ”というソフトウェアサンプル楽譜サンプル楽譜を買うことになった。いきなり最初の仕事がホーンセクション9本とリズムセクションという大掛かりな仕事で、今でも覚えてるが一つの小さなことができないために前に進めず、説明書とニラメッコしてあぁだ、こうだ、と言っていたら朝になったという日も少なくない。そうやってつらいスタートをきったわたしだが、8年後の今、苦労も実って、ある程度自由に使いこなせるようになった。

 ここ1〜2年はいろいろ有名なアーティストの楽譜を書かせてもらっている。先日もシーラ Eから電話があって、3曲お願い、とのことだった。またゴスペル/ジャズで有名はジョナサン・バトラーのライブショーを全部楽譜に落としたのは去年のことだった。ある程度、「のりこの楽譜は読みやすい」という評判がたつと、これもギグといっしょで口コミで仕事がくることがほとんど。最近は、「わたしの楽譜だと絶対にみんな読み間違ったりしませんよ。」と売り込みも上手になった。

 さてどうやったら読みやすい楽譜がかけるか、とうことだが、とりあえず大切なコツを書いてみたい。

1)曲のセクションが変わる時に行も変わるように設定。
例えば、Aメロからさびに行く時は必ずさびの頭から新しい行にする。それによって、Aメロの最後の行が5小節とか6小節になってもかまわない。

2)かならずリハーサルレターをセクションごとにつける。例えば、AメロのところはレターA (Aを四角でかこんだもの)なら次のセクションはレターB、というように曲全体をセクションにわける。そうすると、リハの時に「じゃあ Bからやろう。」というふうに簡単にスタートポイントを設定できる。

3)ダルセーニョやコーダをできるだけ使わない。
D.S.(ダルセーニョ)やコーダは日頃楽譜を読み慣れていない人にとっては頭がこんがらがってしまう原因。だからもし使うとしたら1回だけ。時々ダブル・ダルセーニョとかあるがもってのほかである。ページ数が少し多くなっても長い目でみたら読みやすい楽譜のほうがありがたいもの。

4)コードシンボルは大きめに。ミュージシャンでけっこう目の悪い人とかあと、暗い会場で楽譜を読まなければいけないことになる場合を考え、コードシンボルは太い線でくっきりと書く。あとテカリをおさえるためにベージュ色の紙を使うこともある。

5)ページターンのタイミングをうまく計算する。ページをめくるところが難しいフレーズの途中になったりしないよう、なるべくページターンがシンプルなセクションで起きるように行の設定を調節する。特にドラムやホーンの人は両手がふさがっているので、休みの間にページターンが起こるようにしてあげると喜んでもらえる。

ということで、参考になったかな??

これからもいろいろな楽譜を書いて音楽業界に貢献していきたいと思っているわたしであった。

サウンドチェックのトリックについて

サウンドチェックとは何か、というとことだが、簡単に言うと、本番前に事前にステージモニター/メインスピーカーの音量、バランスをチェックすること、そして、各ミュージシャンがそれぞれの楽器、アンプなどがきちんとセットアップされていることを確認する、ということ。
仕事のスケールによりサウンドチェックのやり方、かかる時間などはまちまちだが、今回はとりあえずミュージシャン各ひとりずつモニターミックスを持っている場合、(結構大きめの会場でのコンサート)というセッティングで話を進めていく。

まず、一番大切なのは、無駄な音は出さないということ。ひどい時はサウンドチェックが自分のテクニックを競い合う競争の場となりかねない。こっちではコルトレーンのジャイアント・ステップを超早いスピードで弾いてる人がいたかと思えば、あっちではチック・コリアのフレーズを弾いてる奴もいる、という音の洪水状態には決してならないように注意してください。

2番目は、自分の順番がくるまで待つ。1番目のアドバイスとダブっちゃうけど、大概はドラム(キック、スネア、ハイハット、タム)、ベース、ギター、キーボードという順で進んでいくので、呼ばれるまでは待つ。これをしきる人はMD(音楽監督)の場合もあるし、モニターエンジニアの場合もある。

3番目自分の番がきたらその日のコンサートで弾く予定の曲でサウンドチェックする。
そうすれば、エンジニアの人もバランスを決めやすいし、バンドのみんなもモニター音量のチェックがしやすい。

4番目モニターエンジニアの人とは仲良くしておくと、何かと都合がいい。怒らせると本番中にいろいろ変更してもらおうとしても無視されたりする。でもうまい人だったら、何もいわなくても全て自分の欲しい楽器がうれしいバランスで最初から入っている場合もある。

5番目、ヴォーカルもする人はとくにバックコーラスの場合は他のシンガーの人たちの声がバランスよく自分のモニターにはいっていることをダブルチェック。

6番目、ある程度バランスを見てから、なんか1曲やろう、ということになるパターンが多い、というか最低でも1曲は全員で合わせて弾けないとサウンドチェックとは呼べない。その時が勝負なので、全体的なモニターバランスを最終チェック。ここで、妥協せずにとことん自分の欲しいバランスを追求

7番目、フェスティバルなどで、バンドとバンドの間が20分しかないという時はこれはサウンドチェックではなく、ラインチェックと呼ぶ。とりあえず、みんな音が出ているかどうか、ということだけさっとチェックするのだ。言っちゃわるいけど、私はこのラインチェックしかないショーは苦手。結局自分の好きなモニターバランスになる前にショーが終わってしまうことも多々ある。でも、ここはショービジネスの醍醐味、バランスが悪くてもなんでも、演奏中の笑顔は忘れずに!