Music Chan ミュージックちゃん
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Archive for プロミュージシャンへの最短距離
November 19, 2008 at 6:22 pm · Filed under こんな仕事しました!, プロミュージシャンへの最短距離
今回はミュージシャンのギャラの話です。
駆け出しの頃、ライブ演奏のギャラは一本$75というのがほとんどで、拘束時間は9時から夜中の1時。45分のセットを4回やって終わり、というパターン。機材をセットアップする時間を見込んで、8時には会場についていなくてはいけなくて、おわってからも片付けやなんやかんやで、おしりに1時間。計6時間の仕事で$75ということは、時給にして1時間10ドルちょっと。かなりつらいものがある。これが、約15年前の話。
はじめてツアーの仕事をした時は、一本$400。これはギグがどこでも一律$400。例えば、NYでのギグでトラベルデーで前後に一日ずつ拘束された場合でも同じ$400。アーティストによっては、トラベルデーとして$150とか払ってくれる人もいるが、私のこのアーティストの場合は、トラベルデーのペイはなし。そしたら、3日間拘束されて$400だから。。。。。と時間給なんか計算してたら、本当にやりきれない。おまけに、NYは物価が高くちょっとごはんを食べたらすぐ$25とかかかっちゃう。これが、約10年前の話。
時は経って2008年。さて私のギャラはどれくらいよくなったのか??それが驚く事に対して変わっていない。世の中の物価がどんどん高くなっていくのに、なぜミュージシャンのギャラは変わらないのだろう、とよく仲間内ではなしている。といっても、本音を言わせてもらえば、今の現状で一本$75の仕事はほとんどとれない。これは私の子供のベビーシッター料が問題になっているのだが、ベビーシッターに払ったら私の取り分は$10とかになって、「あれ、何のために仕事してんのかな?」ということになる。
でもギグによっては、ギャラが安くとも、将来につながるとおもえば、差し引き$10のギャラでもオーケーすることもある。音楽的にすごく良かったりする場合も一緒だ。将来につながる、というのはこの仕事をすることによって出会う人から将来もっといい仕事がくるかもしれない、ていうのがひとつ。それはライブの仕事かもしれないし、レコーディングの仕事かもしれない。ちょっとギャンブル的なところもあるが、もしこれからの若いミュージシャンだったらどんなにギャラが低くても仕事は断らずに全部引き受けた方がいい、というのが私のアドバイス。こういう私もChaka Khan/チャカ・カーンの仕事をもらった時に、「えーと、この仕事は結局もともと誰に会ったから来たのかな?」とそのもとをただせば、結局$80しかもらえなかったトラでいったR&Bのカバーバンドで出会ったギターのおじさんがきっかけになっていることに気づいた。
今まで一番よかったギャラというと、(なんかこういうことをバラしてる自分がおかしい)1日約$1000かな。。。こういうのが週2回もあれば私もけっこうゆったり生活できるのだが。。。
一番少なかったのは$0!!でもそういう時もこうやってがんばって人を助けていると必ずどっかから帰ってくるもの、と思って、とにかく仕事をこなす。(私って偉いな〜。)ということで、ギャラの話はここまでです。
April 28, 2008 at 11:16 am · Filed under こんな仕事しました!, プロミュージシャンへの最短距離
ここのところ結構楽譜書きの仕事が定期的に入ってくるようになった。なにしろここロスで音楽だけで食べていくにはただライブだけではきついので、この楽譜書きの仕事がわたしにとってはかけがえのない副収入となっている。
もともとこの仕事を始めるきっかけは友人のレニーが(彼はアレンジャー)ピーター・アースキンのオリジナル曲をコンピューターに打ち込むという仕事をわたしにくれたことだった。その当時2000年。前のダンナと別れたばかりのわたしはギグ以外になにができるか、とってもハングリーだった。そこで、レニーやそのまわりのみんなに楽譜コピーの仕事をするといい、と提案され、”フィナーレ”というソフトウェアサンプル楽譜サンプル楽譜を買うことになった。いきなり最初の仕事がホーンセクション9本とリズムセクションという大掛かりな仕事で、今でも覚えてるが一つの小さなことができないために前に進めず、説明書とニラメッコしてあぁだ、こうだ、と言っていたら朝になったという日も少なくない。そうやってつらいスタートをきったわたしだが、8年後の今、苦労も実って、ある程度自由に使いこなせるようになった。
ここ1〜2年はいろいろ有名なアーティストの楽譜を書かせてもらっている。先日もシーラ Eから電話があって、3曲お願い、とのことだった。またゴスペル/ジャズで有名はジョナサン・バトラーのライブショーを全部楽譜に落としたのは去年のことだった。ある程度、「のりこの楽譜は読みやすい」という評判がたつと、これもギグといっしょで口コミで仕事がくることがほとんど。最近は、「わたしの楽譜だと絶対にみんな読み間違ったりしませんよ。」と売り込みも上手になった。
さてどうやったら読みやすい楽譜がかけるか、とうことだが、とりあえず大切なコツを書いてみたい。
1)曲のセクションが変わる時に行も変わるように設定。
例えば、Aメロからさびに行く時は必ずさびの頭から新しい行にする。それによって、Aメロの最後の行が5小節とか6小節になってもかまわない。
2)かならずリハーサルレターをセクションごとにつける。例えば、AメロのところはレターA (Aを四角でかこんだもの)なら次のセクションはレターB、というように曲全体をセクションにわける。そうすると、リハの時に「じゃあ Bからやろう。」というふうに簡単にスタートポイントを設定できる。
3)ダルセーニョやコーダをできるだけ使わない。
D.S.(ダルセーニョ)やコーダは日頃楽譜を読み慣れていない人にとっては頭がこんがらがってしまう原因。だからもし使うとしたら1回だけ。時々ダブル・ダルセーニョとかあるがもってのほかである。ページ数が少し多くなっても長い目でみたら読みやすい楽譜のほうがありがたいもの。
4)コードシンボルは大きめに。ミュージシャンでけっこう目の悪い人とかあと、暗い会場で楽譜を読まなければいけないことになる場合を考え、コードシンボルは太い線でくっきりと書く。あとテカリをおさえるためにベージュ色の紙を使うこともある。
5)ページターンのタイミングをうまく計算する。ページをめくるところが難しいフレーズの途中になったりしないよう、なるべくページターンがシンプルなセクションで起きるように行の設定を調節する。特にドラムやホーンの人は両手がふさがっているので、休みの間にページターンが起こるようにしてあげると喜んでもらえる。
ということで、参考になったかな??
これからもいろいろな楽譜を書いて音楽業界に貢献していきたいと思っているわたしであった。
April 12, 2008 at 10:30 pm · Filed under プロミュージシャンへの最短距離
サウンドチェックとは何か、というとことだが、簡単に言うと、本番前に事前にステージモニター/メインスピーカーの音量、バランスをチェックすること、そして、各ミュージシャンがそれぞれの楽器、アンプなどがきちんとセットアップされていることを確認する、ということ。
仕事のスケールによりサウンドチェックのやり方、かかる時間などはまちまちだが、今回はとりあえずミュージシャン各ひとりずつモニターミックスを持っている場合、(結構大きめの会場でのコンサート)というセッティングで話を進めていく。
まず、一番大切なのは、無駄な音は出さない、ということ。ひどい時はサウンドチェックが自分のテクニックを競い合う競争の場となりかねない。こっちではコルトレーンのジャイアント・ステップを超早いスピードで弾いてる人がいたかと思えば、あっちではチック・コリアのフレーズを弾いてる奴もいる、という音の洪水状態には決してならないように注意してください。
2番目は、自分の順番がくるまで待つ。1番目のアドバイスとダブっちゃうけど、大概はドラム(キック、スネア、ハイハット、タム)、ベース、ギター、キーボードという順で進んでいくので、呼ばれるまでは待つ。これをしきる人はMD(音楽監督)の場合もあるし、モニターエンジニアの場合もある。
3番目、自分の番がきたらその日のコンサートで弾く予定の曲でサウンドチェックする。
そうすれば、エンジニアの人もバランスを決めやすいし、バンドのみんなもモニター音量のチェックがしやすい。
4番目、モニターエンジニアの人とは仲良くしておくと、何かと都合がいい。怒らせると本番中にいろいろ変更してもらおうとしても無視されたりする。でもうまい人だったら、何もいわなくても全て自分の欲しい楽器がうれしいバランスで最初から入っている場合もある。
5番目、ヴォーカルもする人はとくにバックコーラスの場合は他のシンガーの人たちの声がバランスよく自分のモニターにはいっていることをダブルチェック。
6番目、ある程度バランスを見てから、なんか1曲やろう、ということになるパターンが多い、というか最低でも1曲は全員で合わせて弾けないとサウンドチェックとは呼べない。その時が勝負なので、全体的なモニターバランスを最終チェック。ここで、妥協せずにとことん自分の欲しいバランスを追求。
7番目、フェスティバルなどで、バンドとバンドの間が20分しかないという時はこれはサウンドチェックではなく、ラインチェックと呼ぶ。とりあえず、みんな音が出ているかどうか、ということだけさっとチェックするのだ。言っちゃわるいけど、私はこのラインチェックしかないショーは苦手。結局自分の好きなモニターバランスになる前にショーが終わってしまうことも多々ある。でも、ここはショービジネスの醍醐味、バランスが悪くてもなんでも、演奏中の笑顔は忘れずに!
February 3, 2008 at 12:33 am · Filed under プロミュージシャンへの最短距離

今までした数々のスタジオセッションの中で、ジャンルを仕分けしてみると一番多いのはやっぱりR&B/ファンク、次がロック、数少ないけどクラシックていうものあった。キーボードプレーヤーとしては、まず最初に電話があった時に以下の質問をする。
1)オリジナル曲か、カバー曲か。
カバー曲をレコーディングという場合は、あらかじめその曲を聴いておく。黒人プロデューサーの場合は90%楽譜がないと思ったほうがいい。その場合は自分で楽譜を用意していくか、またはその場でさっとコード譜だけ書く。オリジナル曲の場合は、もしデモのレコーディングがある場合はあらかじめそれを聴いてこれまたコード譜を用意していく。それがない場合は行き当たりばったりになってしまうが、最悪シンガーの人が歌うメロディーを聴きながらコードを探していく、という状況になる。この場合シンガーの人が音痴ということもありうるが、そこで「多分こういうことを歌いたいんじゃないかな。」と推測して曲を作っていく場合もある。と、なると結局自分も作曲の権利をもらえることになる。この辺はあとでもめたくないので、こういう状況になりそうな場合はその点クリアにしておいたほうがいい。と、いってもあんまり辺な曲で権利なんかいらないよーっ。という時も実はあるのだ。
2)スタジオにある機材/楽器
スタジオにどういう機材がありますか?というのが次の質問です。が、ほとんどのスタジオにキーボードがあるので自分のを使わない場合が多いかな。でも実際こだわりだすと、キーボードの高さやちゃんとしたいすがあるか、とか楽譜立てがあるか、とか細かいことになるので、いつも車には自分の機材を積んである。で、実際スタジオに着いてから何があるかを見て足りない物を車から持ってくる場合が多い。
3)入りの時間について
もしセッションがライブセッションでドラマーとかほかのプレーヤーと一緒に演奏する場合にはもちろん入りの時間を聞きます。まぁどっちにしても入りの時間は聞くけど、今までの経験からいうと、ドラムのマイキングなどで待たされることがほとんど。ドラマーより1時間ぐらい遅く到着するとちょうどいい、と思います。
4)お気に入りにスタジオは?
今まで、レコーディングした中で一番好きなのは、キャッスルオークというスタジオです。ロスのカラバサスという町にあってリーリトナー、チャカ・カーンなど大物のアーティストがいつもレコーディングしています。ここにあるピアノがヤマハのC7でこれがまたいい音なのです。ここは広いスタジオなのでゴスペルのコーラス隊や、オーケストラのレコーディングもオーケーです。エンジニアもみんなうまい人ばかりです。
ということで、また第3弾を楽しみにしていて下さい。
September 20, 2007 at 10:17 am · Filed under プロミュージシャンへの最短距離

今まで、数々のスタジオセションをやってきたがプロとしてうまくセッションワークをこなしていくことはもちろん高収入にもつながるし、運のいい場合はライターとして曲の権限を持つこともできる。最近はホームスタジオが当たり前の世の中、ましてやプロデューサーでキーボードの弾けるひとが多いので、なかなか仕事がまわってこないのが現状。プラス、技術が発達した今、バンド全員で弾いて「さぁ、録りましょう!」というパターンは本当にまれ。だいたいは、もうすでにある程度できあがった曲に生楽器をのせるというパターンがほとんど。
とりあえず、レコーディングの仕事をする上で一番大切なのは、だれがプロデューサーだ、ということをよくわきまえて、とことん彼/彼女が一体自分に何を求めているのかを見つけること。よくあるのは、プロデューサー自身がサーチしていていまいちどういう感じの演奏が欲しいかわからない場合。どんな感じがいいかわからないくせに、演奏したあとで、「でもこういうのじゃないんだよなぁ。」という。「じゃあ、どういうのよ〜?」と聞いても答えられないというパターン。もしこういう状況に遭遇したら「忍耐」の2文字を頭に刻み、とにかく「これはどうでしょう?、あれはどうでしょう?」といろいろなパターンを弾いてあげること。何回か仕事していくうちに、その人の好みとかわかってきて、楽になるはず。
また逆に自分がプロデューサーの立場になった場合、ミュージシャンをどうもちあげて1番の演奏をしてもらうかが勝負だ。特に、シンガーの場合はいろいろ言い過ぎて傷つけたらもう歌えなくなっちゃうので、要注意。ほめればいい演奏する人か、とことん自分の求めているものを要求しても答えられる人かを見極めなければならない。ミュージシャン選択の時点で、思ったように選べないということがなきにしもあらず、だからだ。あとスタジオの雰囲気作りも大切。キャンドルライトをつかったりしてその曲にあった雰囲気を演出する。ということで、次回は実際の演奏方法について詳しく説明します。
July 5, 2007 at 12:54 am · Filed under プロミュージシャンへの最短距離

さて、どうやってプロになるか?っていわれてもそんなこと簡単には言えません。というかプロミュージシャンの定義って一体何か、っていうことです。友達の裏庭のバーベキューパーティで演奏して、$50もらうのと、世界中をツアーして月々$100.000もらうのも、まぁ自分が演奏することで、お金を稼いだという点に関しては同じだし。結局自分がどの程度のプロになりたいか、っていうところかな。
それにプロとしてアメリカの音楽業界で食べていくと一口に言ってもそれはそれは、数多いオプションがあります。まず、ライブ・ミュージシャン。ライブのギグを中心に仕事をしているグループ。スタジオ・ミュージシャン。スタジオのレコーディングを中心に仕事をしているグループ。とはいってもこの2つのグループの両方をかけもちでがんばってる人がほとんどです。あとは、演奏ではなく、サウンド・エンジニアとして活躍している人もたくさんいます。またその中にも、ライブ中心の人とスタジオ中心の人がいます。ソング・ライターという可能性もあります。いい曲をいっぱい書けるとパブリッシング・ディールといって、決まったサラリーをもらってある会社のためにひたすら曲を書くというオプションもあります。あと、私のようにコピーイストといって、楽譜書きをコンピューターでする人。結局自分が何が得意で、どんな仕事をしていたら楽しいか、自分のライフスタイルに合っているか、っていうのが究極のクエスチョンですね。それで、好きなことをしながら食べていけたらこんなに幸せなことはないっていうこと。なにしろ、一口には説明できないので、今回はこれでおしまい。
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